アインシュタインの電話番号
2013.07.26
ブログを再起動した

2年近くスリープ状態になっていたブログだけど、心機一転、はてなブログから独自実装のRails 4アプリに引っ越して、デザインも新しく作りなおした。フロントエンドやサーバーサイドで試してみたいこともあるので、このブログを実験台にするための再起動

フィードがまだ無いとか、記事を投稿する機能も無いとか、HTML/CSSが乱数に依存しててキャッシュする気配を全く見せない作りだとか、なかなかの未完成かつ富豪っぷりだけど、とりあえず必要最低限な状態にはなったので、YAGNIってことで運用を開始してみる。

未対応予定

前述のとおり、いろいろと未完成でこれから徐々に補っていく予定ではあるけど、現時点で今後も対応するつもりの無いものが2つ。Internet Explorerソーシャルボタン

Internet Explorer

今のCSSもIE9での閲覧すら怪しそうだなぁ^1と思いながらSassを書いてたけど、このブログは実験的な場にもしたいので、足かせになりがちなInternet Explorerでは動作確認をするつもりがないことを最初に書いておこう。Google Analyticsを見てみると、このブログへの訪問者のIE率は10%くらい。今後IEでまともに見られるかどうかは委員長でも知らない。

ここ1年くらいメインで使っているデバイスがMacbook Pro Retina 15-inch, iPad 3/4, iPhone 4SですべてRetinaなので、勢い余って非Retinaデバイスも未対応にしたいところ。以前使ってたMacBook Pro (13-inch, Mid 2010)をサブとして並べているので、一応表示確認はしてるんだけど、Retina Firstで作っててあとから非Retinaデバイスで見た時のガッカリ感は大きい…。見比べると色とかフォントで結構差が出るので、どっちを基準にするか迷いがちなんだけど、このブログでは常にRetinaを優先する。Retina様〜。

ソーシャルボタン

僕にもはてブ至上主義時代がありました…。今もはてなブックマークはよく利用していて、好きなサービスの1つ。もちろんTwitterも好きなサービス。Facebookは好きじゃない。とか、そんなことはどうでもよくて、これらのソーシャル系サービスの拡散力や集客力は何度も体感していて、提供されているソーシャルボタンをページに置くことでそれがより活性化されるのもよく分かっているんだけど……見ため的に邪魔だよね、あれ。

身近な人は知ってるけど僕はバナー広告が嫌いで(好きな人は稀だと思うけど)、自分の作ったものには極力入れたくないと思っている。ウタダヒカループは公開当時はバナー広告が無かったんだけど、1年ほど経過した頃^2にYouTubeの公式PVの方でバナー広告が掲載されるようになって、それをAPIで利用しているウタダヒカループでもバナー広告が出るようになってしまった。バナー付きでもPVを無料で公開してくれている宇多田さんに感謝すべきなんだけど、前述のように広告嫌いの自分としてはかなり葛藤があって、そのタイミングでサービスを閉じようかとも思ったんだけど、勿体無くて出来なくて結局そのままにしている。そのくらいの軟弱さ程度にはバナー広告が嫌い。

バナー広告に関しては、最近読んだ記事で共感できるものがあった。一部抜粋。

昨日見た広告を思い出したり、「明日はどんな広告を見るだろう」と広告を楽しみにする人など誰一人いない。 (中略) 広告は美の崩壊、知性に対する侮辱、思考の脈絡を中断させるもの

広告を載せない理由

制作者は誰もが、これが正論だということは分かっているんだけれど、色々な事情があって醜い広告を画面から排除できないでいる。前述の自分の軟弱さもまさにそれ…。

ソーシャルボタンを置かないというのも感覚としてはそれに近い。自分が望んでない、妥協したものを置くことでページが汚くなるのが悲しい。逆に言えば、見た目を自由にコントロールできて速度的にも満足できるボタン(API)がサービス側から提供されていれば、置いてもいいかなと揺れる程度の薄弱な意志。実は置きたい気持ちをぐっと抑えている。

現時点では、制作者側が訪問者全員を対象にページ内にボタンを置くのではなく、訪問者側でそれを望んでいる人だけがブラウザーの機能拡張などを使ってページ外で導入すれば良いかなと思っている。少なくとも訪問者側としての自分はそうしていて、それで事足りてる。そんな考えもあって、とりあえずここではページ内には一切置かないで運用してみる。

削ぎ落とす努力

たとえば本文の横に、他の記事へのリンクだとか、ブログパーツだとか、バナー広告だとか、前述のソーシャルボタンもそうだけど、そういうメインのコンテンツの閲覧を妨げうるような要素は何も置きたくない。最近良く見かける、コンテンツとそれ以外の要素の境界がわからないような、本文とそれ以外の文章の境界がわからないような、そんなひどいデザインにはしたくない。ブログとしての必要最低限な要素だけに限定したい。と、現時点ではそういう考え方でデザインをしてみている。

ジョナサン・アイブは「単に不要なものや装飾を省くだけでは、真のシンプルさには到達できない。シンプルとは複雑さに秩序をもたらすこと」^4と言っていて、それはとても理想的だけど一流だから為せる業でもあって、凡人の自分はまず愚直に何度も取捨選択を繰り返して削ぎ落とす努力をしなければ、最初のシンプルさにすら到達できない。

良いデザインは何かを分解することです。良いデザイナーが行うほとんどの作業は「これはゴチャゴチャしすぎている」と言いながら2つのものに分離することです。良いデザイナーはそれを直観的に行います。

シンプルさの必要性


この文章が長ったらしくてシンプルさの欠片もない上に、ふと下に目を向ければ削ぎ落とす努力をしていないものがお腹の周りに…まぁそれはそれ、これはこれとして、こんな感じで自己中心的にぼちぼちと、ブログを再開していこうと思っております。