アインシュタインの電話番号
2011.01.24
Google App EngineのJRubyでSinatraを使ってHello worldする

Google App EngineのJRubyでSinatraを使って、Hello worldと表示するだけの準備~デプロイまでの最低限の流れをメモった。それでも結構長い工程になった。最終的にはTwitter Botとかを作りたいんだけど、けっこう難しそうだなあ。

とりあえず今回の工程の完成形はこれ。GAEアプリは初回起動にめっちゃ時間かかるので、誰もアクセスしていない状態だと、表示されるまでに数秒~数十秒かかることも。

JRubyのインストールとgemのセットアップ

まずはRVMを使ってJRubyをインストールする。結構時間掛かる。今回使用するJRubyのバージョンは1.5.6。

$ rvm install jruby

GAE用にgemsetを作る。

$ rvm gemset list
gemsets for jruby-1.5.6 (found in /Users/ruedap/.rvm/gems/jruby-1.5.6)
global
$ rvm gemset create gae
'gae' gemset created (/Users/ruedap/.rvm/gems/jruby-1.5.6@gae).
$ rvm gemset use gae
Now using gemset 'gae'
$ rvm gemdir
/Users/ruedap/.rvm/bin/rvm: fork: Resource temporarily unavailable
/Users/ruedap/.rvm/gems/jruby-1.5.6@gae

google-appengineライブラリのインストールする。

$ gem --version
1.3.6
$ gem search -r google-appengine
###  REMOTE GEMS ***
google-appengine (0.0.19)
$ gem install google-appengine

GAE用プロジェクトを作成

appcfg.rbを使ってGAE用プロジェクトを作成する。

$ rvm use jruby@gae --default
Using /Users/ruedap/.rvm/gems/jruby-1.5.6 with gemset gae
$ appcfg.rb generate_app gae-hello-world

dev_appserver.rbを使ってローカルサーバーを起動して動作を確認する。

$ dev_appserver.rb gae-hello-world/

http://localhost:8080/ にアクセスして「Hello」と表示されればおk。ターミナルに戻ってCtrl+Cでローカルサーバー終了。

GAEにアクセスしてアプリを作成

ブラウザでGoogle App Engineにアクセスしてアプリを作成する。作成にはGoogleのアカウントが必要。今回はこんな感じで入力した。

||| |-|-| |Application Identifier:|gae-hello-world| |Application Title:|GAE Hello world|

Application Identifierに入力した文字列がサブドメインになるので、公開されるアプリのURLは今回の場合だとhttp://gae-hello-world.appspot.com/となる。Application Titleは良くわからないけど、管理画面で表示する名前に使われる程度かな?

サブドメインとアプリ名が決まったらCreate Applicationボタンを押してアプリを作成する。この時点で http://gae-hello-world.appspot.com/ にアクセス可能になるが、アクセスしても「Error: Not Found」と表示される。

GAE上に作成したアプリ情報をローカルのプロジェクトに追加

gae-hello-world/WEB-INF/app.yaml内のapplicationの項目を、さきほどGAE上で作成したApplication Identifierと同じ文字列に修正する。

application: gae-hello-world
version: 1
runtime: jruby

今回はGAE用プロジェクト名とGAE上のアプリ名(Application Identifier)が同じなので変更はなし。

GAE上にプロジェクトをデプロイ

デプロイするにはappcfg.rbを使ってupdateを実行する。

$ appcfg.rb update gae-hello-world/

コマンド実行中にGAE(Google)のE-mailアドレスとパスワードを聞かれるので入力する。最後のほうで*Success.*と表示されればおk。

http://gae-hello-world.appspot.com/ にアクセスすると今度はちゃんと「Hello」と表示される。ここまでで、第一段階終了。

Sinatraのインストールとデプロイ用のセットアップ

上記の「Hello」はconfig.ruに書かれたRackの処理で、Sinatraはまだ使ってない。というかインストールすらしていないのでまずインストールする。

$ gem install sinatra
Successfully installed tilt-1.2.2
Successfully installed sinatra-1.1.2
2 gems installed

デプロイ用にGemfileを開いて、gemの部分にSinatraの行を追加する。

# Critical default settings:
disable_system_gems
disable_rubygems
bundle_path ".gems/bundler_gems"
# List gems to bundle here:
gem 'appengine-rack'
gem 'sinatra'  # これを追加

次にconfig.ruを開いて、Sinatraを起動するように書き換える。

require 'app'
run Sinatra::Application

最後にapp.rbを作成して、SinatraでHello worldするコードを記述する。

require 'sinatra'
get '/' do
  'Google App Engine上のJRubyでSinatraを使ってHello world!'
end

dev_appserver.rbを使ってローカルサーバーを起動して動作を確認する。

$ dev_appserver.rb gae-hello-world/

http://localhost:8080/にアクセスして「Google App Engine上のJRubyでSinatraを使ってHello world!」と表示されればOK。ターミナルに戻ってCtrl+Cで終了。

GAE上にプロジェクトをデプロイ

本日2回目のデプロイ。やり方は1回目と同じ。

$ appcfg.rb update gae-hello-world/

2回目なのでE-mailアドレスとパスワードはたぶん聞かれない。再起動したりすると聞かれるっぽい。最後のほうで*Success.*と表示されればおk。

http://gae-hello-world.appspot.com/にアクセスすると「Google App Engine上のJRubyでSinatraを使ってHello world!」と表示される。ここまでで今回の全行程完了。おつかれさまでした。

参考にした以下の公式チュートリアルは、DataMapperでBigTableを使ったりしてもっと高度なことをやってるっぽいけど、それはまた今度。


GettingStarted - appengine-jruby - Getting Started with JRuby on Google App Engine - Project Hosting on Google Code